春に北米西部の地上レベルオゾン濃度が上昇するのは、主に、太平洋東部から流れ込んでくる大気が原因となっていることをコロラド大学ボルダー校の研究者らが突き止め、研究成果をネイチャー誌(1月20日付オンライン版)に発表した。特にアジアから大気が流れ込んでくる時にこの傾向が強くなり、アメリカで地上レベルオゾン基準の達成が難しくなるおそれがあるという。研究者らは、地上3~8km上空のオゾンの測定記録とその数日前の大気の流れのパターンとを一致させるため、地球の大気中の風の記録とコンピューターモデルを活用。東南アジアから強い大気の流れが来た時に、オゾンの測定値が最も大きく上昇することを発見した。この研究では、地上レベルオゾンの増加にアジアからの大気がどの程度寄与しているかまでは明らかになっていないが、北米に流れ込んでくるオゾンの濃度は、過去14年間か、おそらく5年間の間、増加してきているという。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | 大気汚染 | 東南アジア | 北米 | アメリカ海洋大気庁 | モデル | 地上レベルオゾン |
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