アメリカ国立科学財団(NSF)が助成した研究により、コロラド州北部とワイオミング州南部の標高の高い森林地域でここ数十年に発生した火災の頻度は、過去数千年の間に前例がないほど多いことが明らかになった。モンタナ大学とワイオミング大学の研究者は、湖の堆積物に含まれる木炭を用いてロッキー山脈の森林の火事の歴史を調査した。その結果、高地の森林では、歴史的には230年に1度の割合で火災が発生していたが、21世紀には120年程度にまで割合が増加し、約1,200年前の「中世気候異常」と呼ばれる、20世紀よりも気温が急激に上昇した時期よりも多くなっていることを解明した。アメリカ西部の山火事は、人間活動や過去の防火活動も重要な要素であるが、高地の森林で火災が増加している原因としては、温暖で乾燥した環境が増加していることが挙げられる。過去を理解することは、現在や将来の森林の変化を理解するための鍵となる。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | アメリカ国立科学財団 | 火災 | 乾燥 | 森林火災 | ロッキー山脈 | コロラド州 | ワイオミング州 | 中世気候異常 | 防火活動 |
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