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 国連環境計画、グローバルフードシステムが人体に与える悪影響を指摘

発表日:2021.09.13


  国連環境計画(UNEP)は、2021年9月末に開催される国連食料システムサミットに臨むにあたり、グローバルフードシステムは質よりも量を重視していることが多く、健康や環境の面で多くの問題を引き起こしているという、専門家の指摘を紹介した。1)工業化による環境への負担増大で結果的に環境コストを負担している。2)集約的な畜産業は動物から人間へのウイルスの拡散を助長する。3)森林伐採などによる自然の緩衝地帯の破壊により人獣共通感染症の発生の原因となる。4)家畜に対する抗菌剤の多用により抗菌剤耐性の発生を助長する。5)大量の化学肥料や農薬の利用により健康へ悪影響を与える。6)化学物質の環境への流出により水生生態系と人間の健康の双方にリスクをもたらす。7)安価でカロリーの高い商用作物の生産により肥満や慢性疾患の原因となる。8)畜産の拡大により多くの農地が非効率に使用される。9)大規模農場による農地の寡占により貧困層が生産者としても消費者としても不利益を被り不平等を助長する。

情報源 国連環境計画(UNEP)ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 国連環境計画 | 農薬 | 森林伐採 | 化学肥料 | 畜産業 | 国連食料システムサミット | グローバルフードシステム | 人獣共通感染症 | 抗菌剤 | 水生生態系
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