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 アメリカ国立科学財団、中西部の気候変動を緩和する多年草の可能性を指摘

発表日:2022.04.14


  アメリカ国立科学財団(NSF)が助成した研究により、特定の多年草を育てることによって同国中西部の温暖化を1℃抑制できることが明らかになった。あるススキの一種は、竹のような幅広の茎と緑の葉を持ち、最大約3メートルまで成長し、湿度や降水量、作物全体の生産性を高め、夏の気温を下げるような樹冠を形成する。このススキは水効率がよく、土地を痛めることがなく、肥料をほとんど必要とせず、土壌やその他の条件が悪く農業的・産業的価値がほとんどない土地でも成育する可能性がある。耕作限界地で多年草を栽培することは、土壌侵食の減少や炭素貯蔵の回復、バイオ燃料やバイオ製品の原料の提供に加え、地域の気候変動緩和策となり、同国の農業中心地の温暖化・乾燥の抑制につながる。同研究は、地球温暖化、環境保全、食用作物とバイオエネルギー生産、および農業の持続可能性に対する、自然に基づく緩和戦略への新たな洞察を提供するものである。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | バイオ燃料 | アメリカ国立科学財団 | 肥料 | 緩和 | 土壌侵食 | 炭素貯蔵 | 多年草 | ススキ | 水効率
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