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 国連環境計画、塗料製造における鉛の排除に関するガイドラインを策定

発表日:2022.05.25


  国連環境計画(UNEP)は、中小企業が塗料を改質し、塗料に含まれる鉛を永久に排除するためのガイドラインを策定した。鉛は比較的低いレベルの曝露でも、深刻かつ不可逆的な神経学的損傷を引き起こし、IQの低下や行動上の問題の増加をもたらす可能性がある。鉛使用の法的規制が存在する国は欧州の81%、北米の100%に対し、アフリカでは13%、アジア太平洋地域では31%、ラテンアメリカ・カリブ海地域では42%にとどまっている。世界の塗料市場の58%を占める中小企業が改質に向けた取り組みの中心となることが重要であり、ナイジェリア、ヨルダン、ペルー、中国などの22の中小企業が同ガイドラインを適用したパイロットプロジェクトを実施し、有用性が実証された。建設・住宅市場の拡大に伴い、塗料市場は今後も拡大すると予想され、具体的な対策を講じない限り、鉛を含む塗料の使用は世界的に増加すると思われる。塗料中の鉛を排除するための取り組みは、有鉛ガソリンなどによる、他の鉛発生源からの汚染を防ぐUNEPの活動の一つでもある。

情報源 国連環境計画(UNEP) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質
キーワード 塗料 | 住宅 | ガイドライン | 中小企業 | 鉛 | 国連環境計画 | 建設 | 法規制 | 有鉛ガソリン | 塗料市場
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