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 アメリカ国立科学財団、両生類の減少がマラリア患者の急増につながると報告

発表日:2022.10.12


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、同財団が資金提供した研究により、両生類の減少が人々の健康に直接影響を及ぼしていたことが判明したと報告した。1980年代から2000年代にかけて、ラテンアメリカでは数十種のカエルやサンショウウオなどの両生類が徐々に死滅しているが、コスタリカとパナマにおいて両生類の死滅のピーク時に、通常の3倍以上の人々がマラリアに罹患していたことが判明した。カエルはマラリアを媒介する蚊を含む昆虫を食べるが、安定した生態系は病気の予防や健康に重要なプロセスを調整するなど、人類の福祉のあらゆる側面を支えている。研究者達は、野生動物の国際取引を通じて、将来的に病気が蔓延するのではないかという懸念から、この研究を行った。大規模な生態系の崩壊を許してしまうと、予測も制御も困難な方法で、人間の健康に大きな影響を与える可能性がある。一方、生態系の崩壊を回避することで得られる長期的なメリットは評価が難しいものの、膨大なものになる可能性がある。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 野生動物 | アメリカ国立科学財団 | コスタリカ | カエル | 両生類 | パナマ | サンショウウオ | ラテンアメリカ | マラリア | 資金提供
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