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 アメリカ国立科学財団、地球の気温調節メカニズムの発見を報告

発表日:2022.12.14


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、同財団が支援した研究により、地球には「安定化フィードバック」メカニズムが存在し、それが何十万年にもわたって気候危機を回避し、地球の気温を安定した居住可能範囲に保ってきたことが明らかになったことを報告した。地球の気候は火山活動、氷河期、太陽放射の変化など、劇的な変化を遂げてきたが、地球の生命はこの37億年の間、絶え間なく活動を続けてきた。同研究により、数十万年の時間スケールで地球の気温変動が抑制されるパターンが存在すること、そしてこの抑制にはケイ酸塩鉱物の風化が関連していていることが確認された。ケイ酸塩鉱物の風化とはケイ酸塩鉱物がゆっくりと着実に浸食されていく地質学的プロセスで、化学反応によって二酸化炭素が大気から海洋堆積物へ、そして堆積岩に取り込まれるというものである。科学者たちは長年、ケイ酸塩鉱物の風化が炭素循環の調節に大きな役割を果たしていると考えてきたが、今回実際のデータを用いて、安定化フィードバックが存在することが初めて確認された。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード アメリカ国立科学財団 | 太陽放射 | 火山活動 | 氷河期 | 地質学 | 気候危機 | ケイ酸塩鉱物 | 安定化フィードバック | 回避 | 居住可能範囲
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