ラムサール条約事務局は、世界の「国際的に重要な湿地(ラムサール登録湿地)」が2017年の「世界湿地の日」(2月2日)時点で2260か所、面積は合わせて2億1500万ヘクタールに達したと発表した。ラムサール条約(正式名称:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)は、湿地の保全と賢明な利用のための枠組みを定めた政府間条約で、1971年にイランのラムサールで採択され1975年に発効した。これまでに国連加盟国の9割近くが締約国として加盟している。2017年湿地の日にあわせ、マダガスカル、ミャンマー、フランスなどが新たにラムサール湿地を指定した。マダガスカルは大規模湿地5か所を指定した。これで同国のラムサール湿地は15か所となり、特有の生物多様性を支える150万ヘクタール以上の生息地を保護している。ミャンマーはイラワジ・デルタ南部の沿岸湿地に残るデルタ最大級のマングローブ林、メインマラー島自然保護区を指定した。