アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2022年12月、同庁のアラスカ州からワシントン州までの8つの観測所で過去最高の潮位を観測し、うちいくつかは40年来の記録を更新したことを報告した。ワシントン州では平均高高潮(MHHW)より1.19m、アラスカ州では1.52m高い潮位を観測した観測所があった。洪水は高潮や極端気象の際に頻繁に発生し、軽度の高潮による洪水でさえ、道路の浸水や下水の逆流を引き起こす可能性がある。今後数十年の間に高潮による洪水はより一般的になり、より深刻になる。海面が上昇し続けると、現在、軽度と中程度の高潮による洪水を引き起こしている状況は、2050年までに中程度と大規模な高潮による洪水を引き起こすことになる。同庁は3か月ごとに高潮情報を発表し、沿岸地域で通常より高い高潮が発生する時期を予測しており、2023年、高潮による洪水がいつどこで発生するかを、1年先までより正確に予測する新しいモデルを発表する予定である。