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 欧州化学物質庁(ECHA)、化学物質安全性評価(CSA)と報告書(CSR)の作成ツール「カイザー」を公開

発表日:2010.05.12


  欧州化学物質庁(ECHA)は、化学物質安全性評価(CSA)と報告書(CSR)の作成を支援するITツール「カイザー(CHESAR)」を公開した。EUのREACH規則では、年間10トン超を製造または輸入する物質についてCSAとCSRの作成が要求され、従来、その大半が手作業で行われてきた。カイザーは「REACH情報要件及び化学物質安全性評価に関するガイダンス」にあるCSA実施のための諸原則をITアプリケーションに変換したもので、既存化学物質データベース(IUCLID 5.2)の追加機能として提供される。これにより、CSAとCSRの作成作業が効率化され、特に曝露シナリオの作成が容易になる。また、過去に作成した評価書類の再利用が可能になり、用法説明や安全な使用条件に関する業際的な標準化が進むものと期待される。カイザー1.0はECHA内部での試験運用を終えた段階であり、現在、一般利用者による試験とフィードバックを求めている。全面的にCSRの作成が可能になるカイザー第1次改訂版は、2010年7月の公開を予定している。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 化学物質 | データベース | 欧州化学物質庁 | ECHA | REACH | CSR | 化学物質安全性評価 | CSA | CHESAR | カイザー
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