アメリカ海洋大気庁(NOAA)と食品医薬品局(FDA)は、メキシコ湾原油流出事故で使用された分散剤による魚介類汚染について追加試験を実施し、水産物への影響は安全の範囲内と発表した。メキシコ湾の漁業再開水域で採取された魚介類については、すでに連邦、州、自治体が原油や分散剤由来の汚染の有無について厳格な試験を実施し、問題なしとされているが、消費者に安全を保証するために、NOAAとFDAが追加の化学試験を開発・実施したもの。この試験では、2010年6月から9月までにメキシコ湾内各地で収集された試料について、今回使用された分散剤の主成分であるスルホコハク酸ジオクチルナトリウム(DOSS)の含有状況を調査。DOSSが検出された検体はわずかで、その量は安全基準を大きく下回り、人間の健康にも危険はないという。NOAAのルブチェンコ博士は、「今回の試験によって情報が増え、市販のメキシコ湾産魚介類が安全だという我々の見解がさらに裏付けられた」としている。分散剤は短期間で代謝され、魚介類の組織から消滅することも、実験で確認された。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 |
キーワード | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | メキシコ湾 | 健康リスク | 分散剤 | 魚介類 | 原油流出 | DOSS | 食品医薬品局 | スルホコハク酸ジオクチルナトリウム |
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