国連環境計画(UNEP)は、2010年の世界全体の再生可能エネルギーへの投資額が、前年比32%増の2110億ドルに達したと、年次報告書『世界の再生可能エネルギー投資動向』で発表した。この増加には、中国の風力発電所建設とヨーロッパの小規模屋上太陽光発電普及が大きく寄与した。加えて、大規模再生可能エネルギー事業分野の投資額は、第1位の中国をはじめ途上国で大きく伸び、先進国での投資額700億ドルに対し途上国は720億ドルと、初めて途上国が先進国を上回った。もう一つの変化として、報告書は、クリーンエネルギー開発に関する政府の研究開発支出の伸びを指摘、120%増の50億ドル超が投じられたとしている。ヨーロッパの小規模太陽光発電は、固定価格買取制度によって急速に普及し、太陽電池モジュールの発電量当たりの単価は大きく低下したといい、UNEPのシュタイナー事務局長は「再生可能エネルギー分野の発展が続くのは偶然ではない。政府による目標設定、政策支援や助成金が成長を支え、世界規模のエネルギー転換の実現を可能にした」と述べた。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 途上国 | 中国 | 国連環境計画 | UNEP | 投資 | ヨーロッパ | 固定価格買取制度 |
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