アメリカ環境保護庁(EPA)は、2012年7月30日、DfE(環境配慮設計)代替物質評価プログラムに基づき、難燃剤デカブロモジフェニルエーテル(decaBDE)の代替となる化学物質30種類の、環境と健康への影響に関する評価報告案を発表した。decaBDEは、電子機器、車、建材等に広く使われてきた難燃剤だが、環境に長く留まり、生物蓄積性を有し、人や動物の発達に影響を及ぼすおそれがあるため、2013年12月までに段階的に廃止することになっている。本報告書案で評価した代替難燃剤は既に市場に出回っているが、decaBDEより健康被害は少ないが、環境への残留性が強いもの等もあるため、本報告案は、環境や人間の健康により害の少ない代替難燃剤を選択する判断の基盤となるという。報告案作成にあたっては、化学物質の供給業者や難燃剤製造業者、NGO等が情報を提供した。ただし、EPAは、今回の評価案はコンピューターモデルにより算出したもので、実際の影響を知るには、実験や継続的なモニタリングが必要であるとしている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 環境配慮設計 | 化学物質 | DfE | アメリカ環境保護庁 | EPA | 難燃剤 | 残留性 | 健康被害 | decaBDE | デカブロモジフェニルエーテル |
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