農林水産省は、森林における放射性物質の拡散防止技術検証・開発事業の結果を公表した。同事業は、平成24年4月から平成25年6月にかけて、福島県内の川内村、広野町及び飯舘村の試験地において行ったもの。主な結果は以下のとおり。1)落葉等除去や伐採等による空間線量率の低減効果:生活空間に近い箇所での除去割合を高めることが、生活空間における被ばく線量低減に効果的、2)作業実施箇所からの放射性セシウムの移動:落葉等除去では表土流出防止効果の高い措置を必要に応じて実施することが望ましい、3)吸着材による効果:森林内の放射性物質の吸着・除去や渓流での下流域への拡散抑制は、十分な効果が期待できない、4)機械の活用による作業者の被ばく低減や作業の効率化:作業者の被爆線量の低減とともに、より高い線量低減効果が期待できる、5)丸太の現地保管:被覆の有無による空間放射線量への影響はほとんどない。同省では、引き続き、森林からの放射性物質の拡散防止技術の検証・開発を進めていくという。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 間伐 | 伐採 | 吸着剤 | 福島県 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 拡散 | 空間線量率 |
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