農林水産省は、「平成25年度森林における放射性物質拡散防止等技術検証・開発事業」等の調査結果を公表した。同省では、福島県広野町、川内村及び飯舘村等の試験地において、落葉等の除去や伐採等実施後の空間線量率の推移、林床の被覆による放射線の遮蔽効果など、森林における放射性物質の影響低減及び拡散防止技術について、検証・開発等を行っている。今回のとりまとめでは、落葉等除去や伐採等に伴って空間線量率は低減し、その後は、おおむね物理的減衰(放射性物質の崩壊に伴う減衰)に応じた推移となっていた。また、林床の被覆による放射線の遮蔽では、落葉等除去を実施しない場合でも20%程度の線量低減効果が得られたことから、今後は、より効率的・効果的な資材や工法の開発・実証が必要としている。さらに、森林からの放射性物質の流出を抑制するためにも、間伐等適切な森林の整備を行い、森林の公益的機能の発揮を図るとともに、特に、急傾斜地等表土が流出しやすい箇所では、必要に応じて表土の流出を防止するための対策を講じることも重要としている。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 森林整備 | 技術 | 福島県 | 放射性物質 | 空間線量率 | 遮蔽 |
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