農林水産省は、スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果を公表した。同省では、森林に降下した放射性物質が、スギ花粉の飛散により再拡散し、人がそれを吸入することによる影響を把握するため、(独)森林総合研究所(森林総研)と連携し、今季のスギ花粉の放射性セシウム濃度をスギ雄花から推定する調査(福島県内のスギ林24箇所)を実施。その結果、今年度調査した各地点と同一地点の平成23年度の値を全体的に比較すると、平成24年度は平成23年度の2分の1程度の濃度に低下し、さらに平成25年度は5分の1程度にまで低下していた。また、今回の調査の最高値(約6万ベクレル)の濃度の放射性セシウムを含むスギ花粉が大気中に飛散し、人が吸入した場合に受ける放射線量を、これまでと同じ前提条件で試算したところ、1時間あたり0.0000484μSvとなり、平成23年度の試算値(1時間あたり最大0.000192μSv)の4分の1程度となった。同省では、森林総研をはじめとして他の機関とも連携をしながら、調査を継続して実施していく予定という。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 森林総合研究所 | 花粉 | スギ | 福島県 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 放射線量 | 雄花 |
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