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 東京大学大気海洋研究所と沖縄科技大、サンゴと共生褐虫藻の遺伝子を同時に解析

発表日:2014.01.20


  東京大学大気海洋研究所は、沖縄科学技術大学院大学(沖縄科技大)と共同で、サンゴとサンゴに共生する褐虫藻の遺伝子を同時に解析することに成功したと発表した。サンゴ礁は、地球上で最も生物多様性豊かな場所の一つであるが、近年、地球温暖化や海洋酸性化などで、サンゴと共生し、サンゴに栄養を供給している褐虫藻がサンゴから抜け出る「白化現象」が起き、サンゴと褐虫藻の共生関係が崩壊し、サンゴ礁に生息する多様な生物にも影響が及んでおり、サンゴ礁保全は世界的課題となっている。今回、沖縄県瀬底島沖から採取したハマサンゴ共生体の遺伝子解析を行った結果、宿主であるサンゴと共生者の褐虫藻は、それぞれ生命の維持に必要なアミノ酸を独自に合成し、またその合成している種類も異なることが分かった。今後、同研究のような、サンゴと褐虫藻の共生の分子メカニズムの研究が進むことで、将来的にサンゴの骨格が成長するメカニズムの解明や白化現象の解明につながり、サンゴ礁保全に向けた道筋がつくと期待されるという。

情報源 東京大学大気海洋研究所 学術ニュース
沖縄科学技術大学院大学 ニュース
機関 東京大学大気海洋研究所 沖縄科学技術大学院大学
分野 地球環境
自然環境
キーワード 地球温暖化 | 白化 | 藻類 | 遺伝子 | 海洋酸性化 | サンゴ | 東京大学大気海洋研究所 | アミノ酸 | 沖縄科学技術大学院大学 | 褐虫藻
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