北海道大学と(独)国立環境研究所は、地球温暖化に伴う海水温上昇と海洋酸性化により、日本近海でサンゴが生息できる領域が将来大幅に縮小することを予測したと発表した。これは、両者とスイス連邦工科大学チューリッヒ校、ベルン大学の研究者が、炭素循環を含む気候モデルによって出力された海水温とアラゴナイト飽和度のデータ等を用いて、多元化社会シナリオ(SRES A2シナリオ)の下で予測したもの。将来の海水温上昇と海洋酸性化の両方がサンゴ分布に及ぼす影響を予測した世界初の研究で、健全なサンゴ礁生態系の維持のためには二酸化炭素排出を減らす対策が必要であることを示した。今後は、二酸化炭素排出シナリオによる予測結果の違いやサンゴの順応・適応を考慮した研究を推進し、地球温暖化・海洋酸性化の両者を考慮した二酸化炭素排出量の上限を提示する必要があるという。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(PDF)
(独)国立環境研究所 記者発表 |
---|---|
機関 | 北海道大学 (独)国立環境研究所 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 二酸化炭素 | 国立環境研究所 | 気候モデル | 予測 | 北海道大学 | 海水温 | 炭素循環 | 海洋酸性化 | サンゴ |
関連ニュース |
|