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 (独)理化学研究所、環境負荷が少ない作動媒体を利用したランキン・サイクルの実験に成功

発表日:2014.03.31


  (独)理化学研究所は、環境負荷が少ない作動媒体を利用したランキン・サイクルの実験に成功したと発表した。ランキン・サイクルは、低温の排熱を回収して、電力化するシステムで、回収した排熱で蒸発器内の熱媒体を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を動力源として発電機を動かし、その後に蒸気を冷やして液化し蒸発器に戻すもの。今回使用した熱媒体「HFO1233zd」は、ランキン・サイクルの作動媒体として広く使われ、代替フロン「HFC245fa」と比べ、環境負荷が1/1,000程度と非常に小さく、地球温暖化係数(GWP)は二酸化炭素と同等の1であることから、環境負荷を抑えたランキン・サイクルの主要な作動媒体として期待されている。今回は、膨張機(RHEバンケル型エンジン)と潜熱回生熱交換器の組み合わせにより、サイクル内での熱回収率を30%程度まで向上することができた。今後、RHEバンケル型エンジンと潜熱回生熱交換器の組み合わせを最適化していくことで、熱回収効率を50%程度まで引き上げられ、熱仕事効率は10.6%程度となるという。

情報源 (独)理化学研究所 プレスリリース
機関 (独)理化学研究所
分野 地球環境
キーワード 代替フロン | 環境負荷 | 理化学研究所 | 排熱 | 実験 | 地球温暖化係数 | 熱回収 | ランキン・サイクル | GWP
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