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 ライオン(株)と(独)産業技術総合研究所、酵母の発酵により「粗グリセリン」から機能性界面活性剤を効率的に生産する技術を共同開発

発表日:2008.09.11


  ライオン(株)と(独)産業技術総合研究所は、酵母の発酵プロセスを利用して、「粗グリセリン」から生分解性と機能性に優れた界面活性剤を効率的に生産する技術を共同開発した。これまで、植物油の利用で副生する「粗グリセリン」の有効活用については、生成物の純度や生産効率などが課題であった。同社らは今回、数千を超える微生物の中から短時間で効率的に、界面活性剤の生産菌だけを選択できる新しい手法を開発。「粗グリセリン」から界面活性剤を高純度で分泌生産する酵母を突き止めること等により、通常の発酵プロセスの数倍~数十倍に相当する、発酵液1リットル当たり170グラム以上の界面活性剤を得ることに成功した。同技術は、バイオディーゼル燃料(BDF)の普及等で急増する「粗グリセリン」の有効活用を促進し、植物資源の循環利用を通じて、二酸化炭素の排出削減や地球環境保全に貢献できる技術の一つとして期待されるという。

情報源 ライオン(株) プレスリリース
機関 ライオン(株)
分野 地球環境
キーワード 酵母 | ライオン | 産業技術総合研究所 | 発酵 | グリセリン
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