川崎重工業(株)は、中国海螺グループと共同開発した環境配慮型ごみガス化システムについて、4機を連続受注したと発表した。同システムは、既存のセメントプラントにごみ焼却炉を併設することにより、セメント生産工程とごみ処理工程を一体化させ、ごみの無害化・減量化・再資源化を図るもの。ごみや下水汚泥をガス化し、そこで得られる熱エネルギーをセメント生産工程で有効利用することにより、同工程で使用される石炭などの化石燃料およびCO2排出量を削減することができる。ごみ・下水汚泥をガス化した後の灰などはセメントの原料として再利用できるため、従来のごみ焼却処理に必要な焼却灰の最終処分が不要となる。また、ごみ処理の際に発生するダイオキシン等の有害物は、セメント焼成工程において無害化されるため、有害物処理専用の設備が不要となる。さらに、既存プラントに併設できるため、新規にごみ焼却処理施設を建設する場合に比べて、初期費用を抑えることができる。今回受注したのは、中国甘粛省、重慶市、福建省、貴州省向けの4機で、2014年8月より順次納入する予定という。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース
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機関 | 川崎重工業(株) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 |
キーワード | ダイオキシン | CO2排出量 | 下水汚泥 | 川崎重工業 | 中国 | 化石燃料 | 環境配慮型 | ごみ処理 | ガス化 | セメント |
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