東京ガス(株)は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、従来技術と比べ最大50%の省エネを実現する高効率酸素製造装置の実証開発を開始すると発表した。高濃度化された酸素は幅広い産業分野で使用されており、省エネで安価な酸素製造技術の確立が期待されている。これまでのプロジェクトでは、酸素を吸脱着するための吸着材に、高温下で高い吸脱着特性を示すペロブスカイト型酸化物を用いるとともに、吸着材で加温されたガス(酸素と窒素)の熱を蓄熱体で回収する酸素製造技術を開発した。この独自プロセスにより、従来技術に比べて最大50%の省エネとなることが期待されている。今回開始する実証開発は、2014年度から2016年度までの3年間の予定で、スケールアップした高効率実証機の開発や吸着材の高性能化および量産化技術の確立等を実施し、2017年度からの市場導入を目指すという。