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 (独)森林総合研究所、小笠原に生息する絶滅危惧種の鳥「メグロ」の遺伝子解析の結果を発表

発表日:2008.10.17


  (独)森林総合研究所は、小笠原諸島に生息する絶滅危惧種の鳥「メグロ」の遺伝子解析の結果、母島、向島、妹島のそれぞれに生息するメグロのDNA構成に著しい違いがあり、ほんの数キロしか離れていない島と島の間をほとんど移動していないことを明らかにした。今回の研究では、母島、向島、妹島に生息するメグロ(合計132個体)のミトコンドリアDNAの配列を分析。その結果、母島と妹島では、それぞれの島でしか見られない固有の配列が見つかった。さらに、向島ではたった1種類の配列しか見つからなかった。この成果は、小笠原諸島内で島ごとに異なる生物相が成立している可能性が高いことを示すものであり、同諸島の生物多様性保全のためには、種の保全だけでなく、それぞれの島の個体群を実態に合わせて別々に保全していく必要性があることを示唆しているという。

情報源 (独)森林総合研究所 プレスリリース
機関 (独)森林総合研究所
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 小笠原諸島 | 森林総合研究所 | 絶滅危惧種 | 遺伝子 | メグロ
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