環境省は、平成27年1月12日から17日にドイツのボンで開催された、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の第3回総会の結果を公表した。IPBESは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された組織。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進める「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の例から、生物多様性版IPCCとも呼ばれている。今回の総会には、88か国の加盟国が出席し、IPBES作業計画2014-2018の履行状況の確認及び見直し、2015年予算の修正、IPBES手続き規則、学際的専門家パネル(MEP)メンバーの選出等が議論された。作業計画については、地域アセスメント実施地域のスコーピング文書が採択され、外来種と生物多様性の持続可能な利用に係るスコーピングのための専門家会合の年内開催が決定された。