環境省は、平成29年3月7日から10日にドイツのボンで開催された、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の第5回総会の結果を公表した。IPBESは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された組織。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進める「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の例から、生物多様性版IPCCとも呼ばれている。今回の総会では、生物多様性の持続可能な利用に関するアセスメントの枠組みやその他アセスメントの実施などについて議論されるとともに、2019年から始まる第2期作業計画の検討が開始された。