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 IHI、褐炭から肥料の原料となる合成ガスを製造する二塔式ガス化炉の実証運転を開始

発表日:2015.03.02


  (株)IHIは、未利用エネルギーの褐炭から肥料の原料となる合成ガスを製造する、褐炭ガス化炉の実証プラントを完成させ、実証運転を開始したと発表した。水分含有量が多い低品位炭の一つである褐炭は、その豊富な埋蔵量と価格の安さから有効利用が世界的に期待されている。IHIではこれまで、瀝青炭などの高品位炭を燃料とする石炭火力発電用ボイラの高効率化を進める一方で、今回の二塔式ガス化炉や、水分を多く含む褐炭を効率よく利用するための予乾燥褐炭設備の開発など、褐炭の有効利用に向けた積極的取組を加速させている。今回完成した実証プラントは、インドネシアの国営肥料統括会社「ププックインドネシア」のクジャン工場に建設されたもので、褐炭処理量は50tons/日。今後は、実証プラントでの約2年間にわたる長期実証運転によってプラントの運用性や耐久性を確認する予定で、2015年内にも商用機(褐炭処理量500~1,000tons/日)の受注活動開始を目指すという。

情報源 (株)IHI プレスリリース
機関 (株)IHI
分野 地球環境
キーワード 未利用エネルギー | 実証 | IHI | インドネシア | 肥料 | 有効利用 | 褐炭 | ガス化炉
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