無人観測航空機、高度22kmの南極成層圏エアロゾルのサンプルリターンに成功

発表日:2015.03.13

国立極地研究所は、第56次日本南極地域観測隊において、九州大学と福岡大学の共同開発による無人観測航空機が、高度22kmの南極成層圏エアロゾルサンプルの回収に成功したと発表した。大気中に浮遊しているエアロゾルの濃度分布や形成物質の種類を、様々な場所や高度で調べると、地球大気の循環や、物質の移動・反応の状態を知ることができる。これは、地球温暖化やオゾンホールの仕組の解明や、今後の予測を行う上で重要な手がかりとなる。研究グループでは、気球分離型無人観測航空機を開発し、2013年に南極で高度10kmまでのエアロゾル観測とサンプルの回収に成功した。今回、同機に改良を加えたフェニックスS1号機により、高度22kmのエアロゾルサンプルの回収、高度23kmのエアロゾル濃度測定に成功した。この成果により、無人観測航空機による観測は、通常行われている自由気球を使った方法よりも安価で、自由気球と同様の実用的な観測高度到達能力を持ち、さらに自由気球では困難な観測機器およびサンプルの回収が容易にできることが示されたという。

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