気象庁は、2016年の南極オゾンホールの状況について、米国航空宇宙局(NASA)の衛星データに基づく解析結果を発表した。これによると、今年は例年と同様に8月頃に現れ、9月28日に今年の最大面積である2,270万km2(南極大陸の約1.6倍)まで拡大し、10月中旬以降は縮小に転じた。今年の最大面積は、最近10年間の平均値と同程度であり、依然として規模の大きい状態が継続している。この原因として、オゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少しているものの、依然として高い状態にあるためと考えられる。なお、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告によると、南極上空のオゾン層が、オゾンホールがほぼ見られなかった1980年の水準に回復するのは、今世紀半ば以降になると予測されている。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気象庁 | オゾン層 | 南極 | 成層圏 | NASA | 観測 | 破壊物質 | オゾンホール |
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