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 森林総研、原発事故から5年間の森林における放射性セシウムの動態を解明

発表日:2017.09.20


  (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所は、福島県と茨城県の森林内における放射性セシウムの動態を解明した。同研究所では、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、汚染程度の異なる9つの調査地を設け、樹木の葉、枝、樹皮、幹材、それと落葉層や鉱質土壌に存在する放射性セシウムの濃度と蓄積量の変化を、2011年から5年にわたって毎年8月に調査した。その結果、森林内の放射性セシウムは、事故直後には樹木に多く付着していたが、時間の経過とともに樹木から土壌に移動し、その多くは深さ5cm以内の表層土壌にとどまっていることが明らかになった。今回の研究結果は、福島原発事故後の森林内の放射性セシウムの動きを網羅的、長期的に解明した初めての成果である。今後この成果は、被災地の森林管理手法の検討や放射性物質の長期動態予測モデルの開発に利用されることが期待されるという。

情報源 (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 プレスリリース
機関 (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 土壌汚染 | 森林 | 森林総合研究所 | 森林管理 | 福島県 | 茨城県 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム
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