東京ガス(株)は、環境省の「地球温暖化対策技術開発事業」の採択を受け、江東区、(財)東京都環境整備公社と共同で、オフィスビル等のごみからバイオガスを回収する実証試験を実施すると発表した。これは、水分の少ない状態でバイオマスからメタンを生成する技術である「乾式メタン発酵法」を用いて、紙ごみと厨芥を併せて処理し、都市域でバイオマス資源を有効利用できる最適なシステムを構築することを目的としている。同方法は、排水が発生しないため、排水処理のための設備や動力を必要とせず、システム全体としてのエネルギー利用効率に優れている。なお、実証試験施設については、12月初旬から江東区清掃事務所及び江東区環境学習館「えこっくる江東」の敷地内に建設する。都市域でのバイオマス資源の有効利用に向けて、排水を出さずにごみを発酵させ、バイオガスを回収する実証試験は初めての取り組みという。