東京ガス(株)は、矢崎総業(株)、三協立山アルミ(株)、リンナイ(株)、(株)ガスターと共同で「集合住宅用太陽熱利用給湯システム」の開発を行い、2010年2月の商品化を目指すと発表した。同システムは、集合住宅のバルコニーの手すりに設置した集熱パネルで太陽エネルギーを不凍液の熱媒に吸収し、その熱媒を集熱循環ポンプで循環させて貯湯タンク内の水を温め、給湯やお風呂のお湯張りに利用するシステム。集熱量が足りないときには、併設した潜熱回収型高効率給湯器で加熱できるのが特長で、太陽熱と高効率給湯器を組み合わせたバルコニー設置型システムとして、日本初の商品化となる。今後は、2007~2008年度に同社らが実施した国土交通省先導技術開発助成事業の成果を踏まえ、集熱パネルの更なるデザイン性の向上、バルコニーにおける設置性の向上、太陽熱の利用状況がひと目でわかるリモコンの開発を中心に改良を加えていくという。