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 産総研、環境計測に適した超高速・高精度なガス検出・同定法を開発

発表日:2015.07.09


  産業技術総合研究所は、環境計測に適した高速で高精度のガス検出・同定法を開発したと発表した。低環境負荷社会の実現に向けて、感度や分解能の高い環境計測をリアルタイムで行う技術が求められている。ガス分析手法の一つである分光測定は、ガス分子が固有の波長の光を吸収する性質を利用して、温室効果ガスや有害ガスなどの環境ガスの計測やエンジンなどの内燃機関の評価に用いられてきた。複数の分子や複雑な構造の分子を含んだガスをリアルタイムで分析するためには、高い分解能と短時間での測定が必要であるが、現在主に用いられているフーリエ変換赤外分光(FT-IR)ではこれらを同時に実現することはできなかった。今回開発した技術は、独自の高性能な「光コム」を2台用いたデュアルコム分光装置を開発することによって実現したもので、FT-IRを用いる方法と比較して2桁高い分解能を実現した。さらに、短時間で測定できることから、複数のガスが共存する状態での、環境ガスの分析・内燃機関の評価・呼気分析など、幅広い応用が期待されるという。

情報源 産業技術総合研究所 研究成果
機関 産業技術総合研究所
分野 地球環境
キーワード 温室効果ガス | 産業技術総合研究所 | 環境計測 | 分析 | 検出 | 同定 | 環境ガス
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