国立環境研究所と東京大学大気海洋研究所、気象庁気象研究所、産業技術総合研究所の研究グループは、東京圏からのCO2排出量をモニタリングするために、東京スカイツリーにおいて、大気中の温室効果ガス(CO2、メタン等)と関連物質(炭素同位体、酸素、一酸化炭素等)の観測を開始した。この観測では、CO2中の放射性炭素同位体比と大気中酸素濃度を高精度で分析することで、CO2排出量を排出源別(植物の呼吸、化石燃料の燃焼)および燃料別(天然ガス、石油)に推定することが可能になる。CO2濃度については、平成28年3月末から現在まで1年以上の観測を実施したところ、大都市特有のCO2濃度変動(濃度が高く、かつ気象場に応じた数日周期の激しい変動がある)を捉えることに成功した。今後、東京スカイツリーでの観測結果と、平成30年度打上げ予定の温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)の全球観測データを組み合わせることで、温室効果ガスの吸収・排出量の把握精度の向上が期待されるという。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース 産業技術総合研究所 研究成果 |
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機関 | 国立環境研究所 東京大学大気海洋研究所 気象庁気象研究所 産業技術総合研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | モニタリング | 温室効果ガス | 国立環境研究所 | CO2排出量 | 産業技術総合研究所 | 観測 | 東京大学大気海洋研究所 | 気象庁気象研究所 | 東京スカイツリー | 大気中濃度 |
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