(独)森林総合研究所は、東京農工大学、長岡技術科学大学と共同で、木材に含まれるリグニンを原料として作られる有用化合物:2-ピロン-4,6-ジカルボン酸(PDC)を重縮合することにより、金属同士の接着に効果的な接着性能(一般のエポキシ接着剤の3倍の接着強度)を有する高機能接着剤を製造することに成功したと発表した。これまで、木質バイオマス中の約30%を占める成分であるリグニンは、製紙工場等で燃料として利用されている以外はほとんど利用されておらず、有効利用技術の開発が強く期待されていた。今回の研究成果は、リグニンの高付加価値なマテリアル利用を進展させるものであり、林地残材(約860万m3)のみならず、製茶工場で発生するお茶ガラなどの様々なバイオマスの有効利用手段として期待されるという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | バイオマス | 森林総合研究所 | 木材 | リグニン | 接着剤 | 東京農工大学 | 有効利用 | 長岡技術科学大学 |
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