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 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構と(独)森林総合研究所、改質未利用バイオマス成分による鉛蓄電池の性能改善について発表

発表日:2008.10.30


  (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と(独)森林総合研究所は、NEDOの産業技術研究助成事業の一環として、森林総合研究所の久保智史氏が、木材の主成分であるリグニンを化学的に修飾することで、鉛蓄電池の充電性能を向上させる新しい負極添加剤を開発したと発表した。同負極添加剤を用いると、鉛蓄電池の充電容量が基礎評価では1.6倍に改善でき、自動車用電池として不可欠である鉛電池の充電効率の改善や、自動車の燃費向上につながる。リグニンは、工業的には化学パルプ製造工程やリグノセルロース原料からのバイオエタノール生産工程における残渣として回収可能である。また、バイオマス産業で大量に副生される未利用資源であり、リグニンの高付加価値利用技術の開発によりバイオマス産業の競争力を高めることが可能である。今後は、繰り返し使用試験を行うことで実用化を意識した試験を展開していく予定という。

情報源 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
(独)森林総合研究所 プレスリリース(PDF)
機関 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) (独)森林総合研究所
分野 地球環境
キーワード 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | バイオマス | 森林総合研究所 | リグニン | 鉛蓄電池 | 負極 | 未利用資源
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