日立造船(株)、(株)安藤・間および(株)神戸製鋼所による特定共同企業体は、2015年6月より稼動した福島県浪江町の仮設焼却施設が、順調に稼働していると発表した。同施設は、環境省福島環境再生事務所より「浪江町対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)」を受注し、設計・建設したもので、放射性物質汚染対処特措法に基づき、汚染廃棄物対策地域である福島県浪江町内の災害廃棄物の減容化処理を行っている。2017年4月までに163,000トン(津波廃棄物・家屋解体廃棄物62,000トン、片付ごみ20,000トン、除染廃棄物81,000トン)の災害廃棄物を安全に焼却し、廃棄物の腐敗や臭気防止のために性状を安定化させるとともに、廃棄物を焼却処理により1/5~1/20程度に減容化することを目指している。2016年1月末現在、約51,000トン(予定している処理量の約1/3)の減容化を行った。企業体では、災害廃棄物を安全かつ適正に処理することにより、復興への最大限の貢献を果たしていくという。