三菱電機(株)は、環境計測の省力化やさらなる省エネを実現する次世代設備システムを世界で初めて開発したと発表した。これは、改正省エネ法(2009年4月施行)や、住宅・建築物の省エネルギー性能に関する欧州指令EPBD(2009年1月施行)で求められる、ビル新設時や既設ビルの設備更新時の省エネルギー性能診断に対応したもの。同システムでは、自律移動型の無線端末が±15cmの精度で位置を認識しながら、フロア全体の温度分布を自動で計測するため、省エネルギー性能診断を実施する際の計測作業を大幅に省力化し、作業工数を半減できる。また、ネームプレート型の無線端末で人の位置や動きを計測することで、人のいない場所の照明を落とすなど、空調や照明の無駄な運転を抑制するパーソナル設備制御が行え、同社の実験では最大30%の省エネ結果を得たという。