海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定されている「東京ベイゾーン」周辺を対象として、樹木等の物理的作用を考慮可能な大気海洋結合モデルMSSGによる大規模数値シミュレーション(解像度5m、3ケース:緑地や土地建物の条件)を実施し、真夏の暑い日の風の流れ、気温、湿度等に及ぼす緑地の効果を定量的に解析した。その結果、海風が都心まで進入する様子が確認され、既存の緑地の効果による気温の低下の度合いが明らかとなった。また、競技会場を訪れる観客や住民等の歩行空間における暑さ指数(湿球黒球温度)の解析により、樹木の増加とあわせて芝生化等の地表面対策を施すことで、さらなる暑熱環境改善効果が期待されることが明らかとなった。なお、この研究は、環境省及び文部科学省からの協力要請に基づき、「東京都市圏における環境対策のモデル分析検討会」と連携する形で実施されている。
情報源 |
海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
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機関 | 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | ヒートアイランド | 気候変動 | 海洋研究開発機構 | シミュレーション | 都市圏 | 緑地 | JAMSTEC | 暑さ指数 | オリンピック | 暑熱環境 |
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