(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)、(株)三菱地所設計、及び(株)竹中工務店による研究チームは、高層ビルに囲まれた緑地の低温化現象と、それをもたらす樹木の効果を解明したと発表した。三菱地所設計と竹中工務店が東京都心の「丸の内パークビル」で実施した3次元連続観測により、緑地である中庭において、夜間に気温低下が生じ、その要因が樹木にある可能性を示唆する結果が確認された。これを受けて、JAMSTECでは、樹木が中庭の気温低下に及ぼす具体的なメカニズムを解明するため、新たに開発した計算モデルを用いて、対象街区に対する熱環境解析のための高解像度数値シミュレーションを実施。その結果、観測事実と同様、夜間の中庭における気温低下がよく再現され、さらにその要因が樹木の放射冷却と蒸散作用にあることが明らかになった。今後、都市街区の設計において快適性の高い屋外空間の実現に貢献するほか、都市計画の規模で地球温暖化やヒートアイランドの緩和・適応策を講じるための基礎情報として活用されることが期待されるという。
情報源 |
(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
(株)竹中工務店 ニュースリリース(PDF) |
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機関 | (独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) (株)三菱地所設計 (株)竹中工務店 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | ヒートアイランド | 地球温暖化 | 海洋研究開発機構 | 気温 | 竹中工務店 | 都市計画 | 緑地 | JAMSTEC | 樹木 | 三菱地所設計 |
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