環境省は、平成28年5月13日に、日本とインドネシアで実施している二国間クレジット制度(JCM)において、JCMの開始以降初めてクレジットが発行されたと発表した。JCMは、途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラなどの普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するもの。今回クレジットが発行されたプロジェクトは、1)食品工場の冷凍倉庫における高効率冷却装置の導入、2)食品工場の急速冷凍施設における高効率冷却装置の導入、の2件で、温室効果ガスの排出削減が実現され、発行されるクレジットは合計で40トンとなった。同省ではこれまでに58件の排出削減・吸収プロジェクトを実施しており、これらの事業からの削減量は年間約30万トンと見込まれる。今後も、優れた低炭素技術による世界全体の温室効果ガスの排出削減を実現するため、JCMをより一層推進していくという。