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東北大、避難指示区域家屋内の放射性セシウム汚染レベルを評価
発表日：2016.05.30
東北大学は、避難指示区域家屋内（部屋、屋根裏、柱）の放射性セシウムによる表面汚染を調査し、汚染レベルは原子力発電所（原発）からの距離と関係があることを明らかにした。今回の成果は、2013年7月から2015年1月にかけて、避難指示区域内（福島県飯舘村、南相馬市小高区、双葉町、大熊町、富岡町）の95軒の住家で2,653の試料を採取した調査結果を分析したもの。放射性セシウムによる表面汚染密度の頻度分布には明らかな地域差があり、原発からの距離と関係のあることが示された。また、大熊町、双葉町、富岡町の原発に近い住家では、表面汚染密度が距離の二乗に反比例していることが示された。一方、屋外・屋内の空間線量率に距離との相関関係は認められなかったという。
