東京大学、千葉工業大学、海洋研究開発機構の研究グループは、地球科学とデータ科学の融合的アプローチにより、海底鉱物資源「レアアース泥」の生成条件を明らかにしたと発表した。レアアース泥は、レアアースを高濃度(総レアアース濃度400ppm以上)で含み、太平洋の広範囲に分布するため有望視されている資源。今回研究グループでは、太平洋・インド洋から採取された深海堆積物から統計的に分離・抽出した成分の特徴を調べ、レアアースの生成が堆積速度に支配されていることを示した。さらに、レアアースの濃集に関与する成分の過去6500万年間にわたる時空間変動を世界で初めて可視化することに成功した。今後、レアアース泥の理論的な探査指針の提供につながる成果であるという。