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 東京大学と東京工業大学、地球温暖化による世界の洪水リスクの見通しを発表

発表日:2013.06.06


  東京大学と東京工業大学は、世界の洪水リスクの将来見通しを発表した。洪水は、気候に関連した最も主要な災害の1つで、洪水による経済的損失及び死傷者の数は、地球温暖化などの気候変化によって将来増加する可能性があると危惧されている。今回、11の最新気候モデル出力と最先端の河川・氾濫モデルを用いることによって、最新の4つの気候変化シナリオに基づき2100年までの世界の洪水リスクの変化を推計した。その結果、地球温暖化が進んだ場合、洪水リスクが減少する地域もある一方で、アフリカやアジアの多くの湿潤地域で洪水リスクが増加する見通しであることが明らかになった。これらの増減の傾向の気候モデル間での一致度、バラツキについても分析を行ったが、バラツキは無視し得ない。また、洪水リスクの年々変動が大きいことから、洪水の増加トレンドが顕著になる前に適切な適応策を推進することが必要であることが示唆された。

情報源 東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース(PDF)
東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース
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機関 東京大学 東京工業大学
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 温室効果ガス | 東京大学 | 東京工業大学 | 気候変化 | 気候モデル | 洪水 | 適応策
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