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 東京大学、全く新しいタイプのレアアースの大鉱床を太平洋で発見

発表日:2011.07.04


  東京大学大学院工学系研究科の加藤泰浩准教授らは、南東太平洋や中央太平洋の海底で、見た目は普通の泥であるが、高品位のレアアースを豊富に含有した「レアアース資源泥」が広範囲に分布していることを発見した。これは、東京大学海洋研究所が1968~1984年に太平洋全域から採取したピストンコア27本、及び深海掘削計画(DSDP)/国際深海掘削計画(ODP)による掘削コア51本の分析によって得られた成果である。レアアース資源泥は、1)レアアース含有量が高いこと、2)資源量が膨大(陸上埋蔵量の約1,000倍)かつ探査が容易なこと、3)開発の障害となるウランやトリウムなどの放射性元素をほとんど含まないこと、4)レアアースの回収が極めて容易なこと(薄い酸で容易に抽出可能)など、の特長を持つことから、最近の深刻なレアアース資源問題を解決に導く可能性があるという。なお、同研究は、科学研究費補助金・基盤研究(S)『画期的な海底鉱物資源としての含金属堆積物の包括的研究(H22~H26)』、東レ科学技術研究助成(H20~H22)による成果の一部である。

情報源 東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース(PDF)
東京工業大学 最近の研究成果
機関 東京大学 東京工業大学 海洋研究開発機構
分野 地球環境
キーワード 海洋研究開発機構 | 東京大学 | レアアース | 東京工業大学 | 太平洋 | 鉱物資源 | 深海掘削 | 海底堆積物 | 資源泥 | 東京大学海洋研究所
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