鹿児島県は、木質バイオマス利用によるCO2排出削減量を認証したと発表した。同県では、木質バイオマスの利用によるCO2排出削減量を環境貢献度として「見える化」し、地球温暖化防止に対する認識を深めるとともに、木質バイオマス燃料の利用促進を図るため、木質バイオマス利用によるCO2排出削減量の認証を実施している。今回、平成28年8月8日に、鹿児島大学附属病院のCO2排出削減量(336t-CO2)を認証した。鹿児島大学では、地球温暖化対策実施計画を定め、省エネルギーへ積極的に取り組んでおり、CO2排出量削減及び県内の豊かな森林資源から生まれる木材の有効利用を目的として、附属病院内に木質バイオマス(木質チップ)を燃料とする「木質バイオマスチップボイラー」を導入している。これにより、現在使用しているガス焚き蒸気ボイラー(7基)の運転に係るガス使用量を減少させることにより、化石燃料由来のCO2排出量の削減を図っているという。