国立環境研究所は、「東アジア広域環境研究プログラム」(研究プログラム総括:大原利眞・高見昭憲)の成果報告書を公表した。同報告書は、アジアにおける大気・海洋汚染を対象とし、汚染の実態や発生メカニズムの解明を行い、環境負荷とその応答の関係を評価できるシステムを構築した研究の成果について、取りまとめたもの。マルチスケールでかつ多くの媒体を包括する大気・陸域・海洋モデルを連結して東アジアにおける環境を予測し、大気・陸域の汚染防止対策の環境保全に対する効果を定量的に評価した。この成果は、東アジアの大気・陸域・海洋の環境を統合的に管理するための総合的な施策を検討する上で役立つことが期待されるとしている。