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 環境省、ジフェニルアルシン酸(DPAA)等のリスク評価第4次報告書を公表

発表日:2017.05.29


  環境省は、ジフェニルアルシン酸(DPAA)等のリスク評価第4次報告書を公表した。同省では、平成15年に茨城県神栖市で、有機ヒ素化合物であるDPAAによる環境汚染に起因すると考えられる健康影響が確認されたことを受け、DPAAの健康影響に関する調査研究を実施。平成26年5月には、これまでに得られた科学的知見及び有機ヒ素化合物に関する内外の知見を総合的に評価し、DPAAの健康リスクについて取りまとめた第3次報告書を公表している。今回の報告書は、第3次報告書以降の調査研究により得られた知見を加味したもの。新たに得られた主な知見は、以下の通り。1)動物実験等における影響:ラットやマウス、サルで繁殖への影響はなかった。経胎盤ばく露群の雄では肝腫瘍の発生が増加したが、発がん性の有無を明確に結論付けられなかった。2)人への健康影響:血流、代謝、脳容積について、加齢に伴って低下がみられたが、DPAAの影響かどうかは今後も注意深い経過観察が必要である。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 健康・化学物質
キーワード 環境省 | 報告書 | 健康リスク | 環境汚染 | 健康影響 | リスク評価 | ヒ素 | DPAA | ジェフェニルアルシン酸 | 神栖市
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