新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、千代田化工建設(株)、三菱商事(株)、三井物産(株)、日本郵船(株)は、ブルネイ・ダルサラーム国と連携して、国際間の水素サプライチェーンの実証事業に本格着手すると発表した。同事業は、千代田化工建設が開発した技術を用いて、ブルネイで調達した水素を日本まで海上輸送し、水素を利用者へ供給する実証を行うもの。2015年度からの約2年間は、水素サプライチェーンの運用に必要な基盤技術の検証のために、スケールアップ検討、触媒の耐久性検討、総合運用の検討などを実施してきた。今回、ブルネイの水素化プラント、川崎市臨海部の脱水素プラントの建設に2017年8月から着手する。2019年中にこれらのプラントを完成させ、2020年からブルネイで調達した水素を常温・常圧下の液体で日本まで海上輸送し、気体の水素に戻して利用者に供給する実証を行う予定。なお、4社では、同事業に本格的に取り組むため、次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)を設立している。