国立環境研究所(NIES)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「ナショナルバイオリソースプロジェクト」の支援を受けて、化学物質の安全性評価に世界中で活用されている緑藻「ムレミカヅキモ」の重金属感受性を解明した。化学物質の安全性評価手法については、経済協力開発機構(OECD)の「生態毒性試験」が国際標準となっており、ムレミカヅキモが同試験の推奨種となっている。しかし、ムレミカヅキモの基礎生物学的な情報は完全に把握されておらず、化学物質の毒性メカニズムに関する研究等は非常に限られていた。今回、NIESで分譲されている「ムレミカヅキモNIES-35株」の全ゲノム解読などを実施した結果、1)ムレミカヅキモのゲノム配列、2)「環境適応」に関わる遺伝子や、低濃度の金属を細胞内に取り込む仕組みに関与する遺伝子が複数存在していることが明らかとなった。これらの成果は、迅速で効率的な新規の生態毒性評価手法開発につながる成果であるという。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
日本医療研究開発機構(AMED) プレリリース |
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機関 | 国立環境研究所 日本医療研究開発機構(AMED) |
分野 |
健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | OECD | 国立環境研究所 | 経済協力開発機構 | NIES | 日本医療研究開発機構 | AMED | ナショナルバイオリソースプロジェクト | ムレミカヅキモ | 重金属感受性 | 生態毒性評価 |
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