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 OIST、アリから熱帯地域における生物多様性の高さを解明

発表日:2018.05.30


  沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、アリから熱帯地域における生物多様性の高さを解明した。地球の熱帯地域には様々な種類の動植物が生息しているが、赤道から離れて南北に移動するにつれて、その多様性は低くなっていく疑問は、明らかにはされていなかった。同研究チームは、アリを利用した熱帯地域における生物多様性の高さを数年にわたって調べ、世界に分布する14,912種のアリ種を分類化し、どのアリ種がどの地域で発見されたかを明らかにした。さらに、系統解析や化石として保存されていた絶滅種のアリ500種のデータ利用も行われた。その結果、新種の発生率は変動しがちであるもの、赤道付近で発生率の高いわけではないことを明らかにした。むしろ、熱帯地域で見る多様性は、長い時間を経過した結果によるもので、他の地域でも同様のことが起こりうることを予想した。アリから得た新たなデータは、生態学の大規模なパターンに関する理論を検証するのに役立つという。

情報源 沖縄科学技術大学院大学 News
機関 沖縄科学技術大学院大学
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 生態学 | アリ | 沖縄科学技術大学院大学 | 熱帯地域 | 系統解析 | 絶滅種
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